あなたに、ここに居て欲しい

本を読んでて登場人物におもわず「あなたに、ここに居て欲しい」と思ったことありませんか?
それは人物だけでなく、ロボットや動物や機械でもいいのです。
私が、そう思う登場人物が出てくる作品を選びました。
はっきり言って個人的嗜好の一番強いページです。

『ヨコハマ買い出し紀行』芦奈野ひとし著 講談社アフタヌーン・コミック
 全14巻。
 あらすじ・・・地球温暖化による海面上昇により水没した現在のヨコハマ。人口は減少し国家は形をなしていない。人々は文明の後退した世界に生活している。そしてヨコハマは昔、高台であった場所に移動している。
そこから、離れた岬の喫茶店「カフェアルファ」に勤める寝坊でおっちょこちょいのロボットアルファ、主人はいつ帰るかわからない旅に出ている。
 設定だけで見ていると近未来の暗いSFのようですが、まったく、そんなことはありません。人々はのんびり、ゆったり暮らしロボット達とも何の分け隔てなく生活しているのです。ある意味、南方理想郷的作品です。ゆっくりとゆっくりと物語は進んでいます。
(物語の展開のテンポが速いほうが好きだという方には、だるいかも)
 この物語の作品の主人公のアルファ、ロボットです。でも、まったく人間と変わりないです。なんか、ほっと出来るような存在。
月琴をかなで、やわらかな舞いをする女性型ロボット。ドジもすれば、しっかりした所もある。お猪口一杯の酒で酔ってしまうなんてところも、いいです。
 もし、人型ロボットが実用化されたならば彼女のようなロボットが最終進化型として、もっともいいかも。だって心が安心出来るじゃないですか・・・。しっかり者が、お好みの方はココネの方がオススメかも。
 (06.05.23改訂)

『のら』入江紀子著 アスペクト・コミックス
 全3巻。
 あらすじ・・・「のら」は18歳ぐらいの女性。年齢不詳・住所不定・本名不明、天涯孤独な女性、居候のプロ。学校も出ていない。名前は拾ってくれた人につけてもらう、題名の通り野良少女。でも、心は少しもすさんでない、いつでも元気。時にはレイプされそうになったり暴力を振るわれたりするけど、心は美しいままだ。
 その時、その空間を楽しむ事を知っている。悩んでいる人々に救いを差し伸べる天使のような存在。
 徹底的に自由に生きる姿はすがすがしい、そして凛としている。もちろん彼女にだって過去はある、壮絶とも言えるかもしれない。
 いいシーンは、説明できないほどあります。ちょっとキリスト教的要素が強いのが難点かな・・・でも関係無し。
 そんな彼女・・・実在するなら会ってみたい。
 落ち込んでるときには、心を癒して欲しい。そばにいて・・・。
 でも、彼女を拘束することは彼女の存在を殺してしまう事に等しいのだ。
 流れ流れ行く彼女の人生に「幸多かれ」と思ってしまう。でも、彼女なら何とか明るく乗り切ってしまうだろう。
 ちなみに、掲載誌が4誌に、わたっている野良マンガでもあるのです。

『The Five Star Stories』永野護著 角川書店
 現在11巻まで発売中。
 あらすじ・・・書けません。あまりに複雑なので知りたい方は全巻読むか、『The Five Stories EPISODE GUIDE1986〜1997』を読んでください。もし書くとしたらHP一個必要かも・・・。
 極端に簡単に書くとA・K・Dグリース国王天照帝とファテイマ・ラキシスの時を超越したラブストーリー、なんて書いたら怒られるかな・・・。
 ファテイマとは・・・人型戦闘兵器モーターヘッド(MH)と操縦者である「ヘッドライナー」と言われる騎士を中だつ人工生命体である(男性型の場合はファッティスと呼ばれる)。単純に言うと人型有機体操縦補助コンピューターである。彼女たちは卵子のうちから遺伝子のコントロールを受けているため、ある時点より老化もしなければ寿命も長い。普通、何人もの騎士たちに使えた後に生命を終えていくのだ。
 世の中、一体ぐらいファテイマ(もしくはファッティス)が欲しい、もしくは、そばに居てくれれば、と思っている人が多いんじゃないでしょうか。
 と言うわけで今回のテーマはファテイマ。私の好みはクローム・バランシェ博士作による40体目のファテイマ「メガエラ」かモラード・カーバイト博士作による代々黒騎士に使える「エスト」でしょう。同博士の「ウリクル」(コーラス3世のファティマ)なんかもいいかもしれませんけど。
 特に「メガエラ‘姉さん’」がいいですねぇ。ボード・ヴュラードに使える姿は、見かけによらず、けなげの一言。大ボケ小ボケのマスターに使える姿は感涙モノです。あと9巻で語られるボード・ヴュラードとの出合い、「おでこちゃん」のエピソードは本作品上、最もいいエピソードだと私は思ってます(私って単純)。
 「エスト」(10巻を読むと少し怖くなる)「ウリクル」は単純に見た目が第一。どちらかというと私はモラード・カーバイト博士作のファティマの方が好みのようです。
 運命の3人のファティマ「ラキシス」「クローソー」「アトロポス」は、どうかですって?怖いじゃないですか・・・あの3人は。何をするか、何が隠されている考えると怖くて。
 ちなみに、この3人の名前ゲーテの『ファースト』に出てくる女神ですよねぇ。森鴎外訳の『ファースト』では「アトロポス」「クロト」「ラヘシス」ってなってます。「ギョーテとは俺のことかとゲーテ言い」を思い出します。

『りびんぐゲーム』星里もちる著 小学館ビッグ・コミックス
 全10巻
 あらすじ・・・「ナミフクDMサービス」に勤める不破雷蔵、バブル時代に必至の思いで借りたマンションに会社が引っ越ししてきたから大変。その上新入社員「氷山一角」が入社することになった。ただでさえ狭くなった部屋から追い出そうと意気込んで不破雷蔵・・・しかし、彼の前に現れたのは中卒15歳の女の子。ここから話は展開していく。その上、元の彼女時子がからんできて・・・詳しくは、いつもの通りに読んでみてください。
 ここでの、お気に入りはもちろん氷山一角(ひやまいずみ)。大きな「どんぐりまなこ」で「先輩」と言うシーンたまりません。作者の得意とする柔らかい線、ピュアな性格・・・「けなげだ」と思わず言いたくなる子です。最後もハッピー・エンドで好き。いつまでも、そのピュアな性格を忘れないようにと願う、私でした。

『ああっ女神さまっ』藤島康介著 講談社アフタヌーン・コミック
 現在32巻まで発売中。劇場版がDVDで発売中。
 あらすじ・・・猫実工大に通う極く普通の大学生・森里螢一は1本の電話から本物の女神ベルナンディーと同居することになる。その後姉のウルド、妹スクルドと共に同居するはめに・・・。毎度繰り返されるどたばた騒ぎの中、ベルナンディーと螢一は静かに愛をはぐくんでいる。
 まずは、この作品との出合いから話さねばならないでしょう。作品自体の存在は昔から知っていたのですが本格的に読み始めたのは1998年になってから(はっきり言って遅いです)・・・きっかけは病気でした。病気のため入院と自宅療養をしていた私は心身共に落ち込んでいました。そんなときに暇つぶしに読んだのが、この作品なのです。弱り切り落ち込んでいた時に、この作品です。一発ではまってしまいました。通院の帰りに買い込んで読みふけってしまいました・・・もし読んだ事がある人がいれば判るでしょう、私の気持ち。
 じゃあ誰がお気に入りか?難しい質問ですね。ヒロインのベルナンディーをはじめ妹のスクルド、姉のウルドと母ヒルド、ライバルのペイオース・・・人間界では藤見千尋、長谷川空、螢一の妹恵などなど。
 でも、やっぱりベルナンディー様!(ここだけ敬称付き)です。
 美貌・スタイルの良さ・性格のやさしさ(誰にでも優しいのは気になるけど)・落ち着いた雰囲気・天界一の歌声・なごみ系の天然ぼけ・一途な所・信頼する心・小鳥と戯れる姿・・・どれをとっても、いいじゃないですか。
 特に好きなこと、と言うよりベルナンディー様にやって欲しい事(猛爆)・・・それは、膝枕で、あの天界一の歌声を聞かせてもらうこと。それを聞きながら熟睡すること。
 もうひとつ、食事を作ってもらって、食事をしながら真正面で「Ta283さん(本当は本名)、おいしいですか?」と言ってもらうこと。もちろん答えは決まってるじゃないですか。
 他にもいろいろ、あるんですけど、ひとまずはこれをお願いしたい(後で追記しよう!)。
 (06.03.14改訂)

『あずまんが大王』あずまきよひこ著 メディアワークス
 全4巻。
 あらすじ・・・高校を舞台にした4コマ・コミック。
 この作品は誰が好きという作品じゃなくて、この空間が好きという感覚。男女共学の高校というのは私には行ったことがないので良く判りませんが(男子校でした)こんな雰囲気だったらどんなに楽しい学園生活を送れたかと思うと好きです。
 これだけ個性的な人間(女の子)がいたら楽しいでしょうね。しかし、このコミック、男子生徒ほんとに霞んでますね・・・。ほとんど女子校みたいじゃないですか(結構、そこがいいんだけど)。
 あえて好きなキャラを言えと言われれば・・・それは古文の木村先生の奥さん。本当に天使の寛容な心の持ち主だと思います、だってあの木村先生が旦那さんなんですよ・・・それも仲良さそう・・・本当にいい人だ。
 (02.07.31改訂)

『Sister Princessお兄ちゃん大好き(9)千影』天広直人・公野櫻子著 メディアワークス
 あらすじ・・・もし、貴方にいきなり12人の妹が出現したらどうしますか?。極、簡単に言うとそうお話です。
 書籍版・ゲーム版・TVアニメ版とメディアミックス展開するお話の書籍版の1冊。12人の妹に1冊ずつ出ている本の1冊。
 何故選んだか?・・・もちろん12人の妹で一番お気に入りだからです。
 タロット・魔術・水晶・・・きらめくダークサイドのオブジェを操る大人びた少女の神秘的な雰囲気。兄を「兄君」と呼ぶ一歩引いた感覚。彼女は他の妹と違って独特の空気を漂わせているのです。
 いいです。TVアニメ版でも独特な雰囲気そのままで存在感抜群・・・いいなぁ、こういう子。でもいつ間違えて黒魔術の犠牲者にされてしまうか判りませんけど・・・。
 (01.10.13新規)

『ちかげえほん』藤枝雅著 あとりえ雅
 上記の同人誌版(ご注意を・・・専門店なら手に入るかも)であります。
 あらすじ・・・千影ちゃんが例の魔術(正確には錬金術)趣味を使って自分の分身であるホムンクルス(ミニ千影)を作ってしまうお話です。
 とっても、ハートウォーミングなお話。そしてハートウォーミングな絵。どちらかというとぐちょぐちょ系の多い同人誌(こっちはこっちで好きなんだけど)の中、異色の出来であります。
 安心して読める一冊なので、もし入手できたらご一読を・・・(価格的にも絶対に損はありませんので)
 (01.10.20新規)
『ちかげえほん・に』藤枝雅著 あとりえ雅
 上記の同人誌版(ご注意を・・・専門店なら手に入るかも)の第2巻です。
 あらすじ・・・ホムンクルス千影(ミニ千影)を発見した四葉は千影に頼んでホムンクルス四葉(ミニ四葉)を作ってもらいます。しかし、ホムンクルス四葉は力が足りなくて眠って起きてこなくなってしまいます。
 前巻と同じくハートウォーミングな話と絵でなごませてくれます。
 この一冊も安心して読める一冊なので、もし入手できたらご一読を・・・(価格的にも絶対に損はありませんので)
 (02.03.11新規)
『ちかげえほん3』藤枝雅著 あとりえ雅
 久しぶりに発売された『ちかげえほん』の第3弾。すっかりミニ千影とミニ四葉の生活に慣れた兄くんは、なかなか2人にかばってあげられない。ミニ千影とミニ四葉は時計と時間について問答。千影とミニ千影は永遠の時間について問答・・・いつまでそばにいられるか不安なミニ千影と慰める千影・・・この本もとてもハートウォーミングな作品に仕上がっています。よんで「ほっと」してみましょう。
 (05.03.28新規)

『藍より青し』文月晃著 白水社
 全17巻。
 あらすじ・大学生・花菱薫の元に突然現れた清楚な美少女は薫のことを思い続けた許嫁・桜庭葵だった。そのあと、すったもんだがあって6人の共同生活になっていくラブ・コメディー。それでも薫と葵の愛は深まっていくのであります。
 と言うわけで主な登場人物はヒロインの桜庭葵、葵の面倒を見ている後見人・神楽崎雅、博多育ちのアメリカ人ティナ・フォスター、爆乳ドジっ子水無月妙子、美崎紡績令嬢の御幸繭、しっかり娘の水無月ちかとなります。
 どの女性も魅力的で甲乙着けがたいのですが、やっぱりお気に入りと言われれば桜庭葵ちゃん。いまや絶滅危惧種に指定されるべき大和撫子であります。たんなるお嬢様(さくらデパートの跡取り娘)だけではありません。一途で可憐で純情でやさしくて家事万能で、しっかり者で真が通っていて、少しだけドジで泣き虫で甘えん坊で・・・言うこと無しです。さらに寝ると何かに抱きつく癖あり・・・うらやましいぞ薫・・・であります。
 (06.03.14改訂)

『花右京メイド隊』もりしげ著 秋田書房
 現在13巻まで刊行のコミックスです。アニメ版は「m.o.e.」版と「童夢」版があり。
 母が死に孤独になってしまった中学生花右京太郎は祖父を頼ることになった。彼が指示された場所は山の中・・・しかし、そこにあったのは巨大な豪邸、待ち受けていたのは女性ばかりのメイド隊。そのメイド隊の頂点に立つのがマリエル様であります。何しろ多数のメイドさんが「お世話させてください」状態で待ち受けている状態の中、次々起こる事件・・・と言っても大抵は「ほのぼの」事件であります(時には深刻な事件あり)。基本的には「やすらぎ系」コミックスであります。
 ここで私のご贔屓はマリエル様(なぜか「様」を付けてしまうのは何故でしょう)。優しい微笑み、長い髪、スタイル良し、てきぱきした仕事、家事万能、少し小ボケが入っている所も可愛い限り(何しろ彼女は「太郎」専用に作られた人間なのですから)・・・やっぱり「メイドさん、いいなぁ〜」と思わせてくれる所が素晴らしいのであります。
 (06.03.14改訂)

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