他の星の人々?

「他の星の人々?」・・・異星人のことです。
単純に決めつけられるのでしょうか?
常に人間の形をしたものが知性を持つ生き物なのか?
フィクションは何でもありなのです。
ここでは、地球以外の生命体の出てくる作品を紹介していきたいと思います。

『竜の卵』ロバート・L・フォワード著 山高昭訳 ハヤカワ文庫SF
 中性子星に生物が誕生したら、どうなるか?その生物が人類が接触を持ったらどうなるか?ハードSFです。
 太陽系から50光年離れた空域で超新星爆発が起こり中性子星が誕生した。その中性子星が秒速30Kmで太陽系に近づいてきた。人類は中性子星の周回軌道に観測船を送り観測を始めた・・・まさか直径20Kmの中性子星に知的生命体が存在したとは・・・。
 著者のロバート・L・フォワードは本物の中性子物理学の第一人者、その著者が自らの理論を動員して書き上げた傑作です。だから、まったく、あり得ない話でもないのです・・・そこが、また面白いのです。

『スタークエイク』ロバート・L・フォワード著 山高昭訳 ハヤカワ文庫SF
 『竜の卵』の続編です。
 中性子星の生物と接触を成功した人類は母船への帰還を準備する。中性子星生物から計り知れない知識を受け取って帰還するドラゴン・スレイヤー号は流星体の接触で破損し、強力な潮汐力によって八つ裂きになろうとしていた。残された時間は5分。彼らは助かる事が出来るのか・・・そこは、読んでのお楽しみ。
 この作品も著者の物理学知識を徹底的に織り込んだ作品、上記の作品とセットで読まれる事をお勧めします。

『星虫』岩本隆雄著 新潮文庫
 ある日、突然宇宙から地球外生命体が降りて来て自分の体に住み着いたらどうします?まずは、驚くでしょう・・・それから?。
 そういう、ファンタジーな、お話です。
 あらすじ・・・ある日、宇宙から降ってきた「星虫」は人間の額にとりついた。とりつかれた人間の感性は増大し「神の贈り物」と呼ばれる。しかし、不気味に巨大化していく「星虫」は人々から拒否されていく。その中でたった二人「星虫」の所有者となってしまった友美と広樹は全世界を巻き込んだ冒険を始めなければならなくなった・・・。
 たった7日間の不思議な出来事を日常的風景の積み重ねで描きあげた地球外生命体モノのファンタジーの秀作です。
 現在は朝日ソノラマ文庫より改訂版が出ています(未読)。

『イーシャの舟』岩本隆雄著 新潮文庫
 この本もファンタジーでハート・ウォーミングな、お話です。
 あらすじ・・・不幸な生い立ちと不幸の連続の中、清く正しく生きる主人公宮脇年輝に、また不幸が・・・妖魔・天邪鬼に取り憑かれ一緒に生活する羽目になってしまった。しかし、この天邪鬼ただの妖魔ではなかったのだ。
 ここの項目に分類しているので判っちゃいますね。物語の前半は辛い展開だけど最後まで読み終わると心が暖かくなるお話。
 現在は朝日ソノラマ文庫より改訂版が出ています(未読・内容は結構変わっているらしい、あとがきに書いてありました)。

『エイリアン刑事1(上)(下)』大原まり子著 朝日ソノラマ文庫
 サイバーパンクの旗手が放つ異星人もの小説。
 あらすじ・・・2198年トオキョウに2機の星雲間飛行船が墜落した。遙か彼方の星の刑事と犯人・・・彼らは各々、人間に寄生する。犯人は次々と宿主を変えながら犯人を繰り返す。刑事はレイに寄生し犯人を追い始める。途中で宿主レイの意識は覚醒し周囲も異常に気付き始める・・・。息詰まる追跡が始まるのだ。
 異星人との共生がテーマとなる作品群の第1弾と言って良いだろう。大原まり子独特の文体が話を一層面白くしている。読む価値のあるSFです。

『エイリアン刑事2』大原まり子著 朝日ソノラマ文庫
 上記の続編。
 あらすじ・・・1作品目で死んだはずの異星人は、実は生き残っていた。女性刑事に寄生した異星人の刑事は、それを知らない。異星人の母星から捜査官と賞金稼ぎがやってきて話は混沌とする。
 1作目のテーマは宇宙人との共生、今度の作品のテーマは結婚と気持ちのうつろいがテーマになっています。上記の本から続けて読むといいでしょう。
 ただし、この作品3部作なのですが『エイリアン刑事3』の刊行が大変遅れています。2.のあとがきにはすぐに出るように書いてありますが現在、まだ刊行されてません、ご注意を。

『インヴェイジョン‐侵略』ロビン・クック著 林克己訳 ハヤカワ文庫
 医学サスペンスの名手が放つ異色の異星人侵略もの。
 あらすじ・・・空から落ちてきた黒い小石を拾った後、ボウの挙動は変わった。インフルエンザのような挙動を呈し治ると人格が変わってしまったのだ。世界中で同様な症状を現す患者が続出する。フィアンセのキャシーと友人のピットは必至に原因を探る、その原因は、とんでもないものだったのだ。
 医学サスペンスの名手が描く作品だけあって、ほとんどが医学的シーンの連続。これが絶妙で全く飽きさせずに最後まで読ませる名作です。しかし、この作家の医学知識はいつ読んでもすばらしい、一体どこから入手しているか知りたいぐらいです。

『太陽の簒奪者』野尻抱介著 ハヤカワJA文庫
 西暦2006年、水星から吹き上げられた鉱物は瞬く間に太陽を取り巻くリングを形成した、地球は日照不足で大規模な気象異変を起こし人類は滅亡の危機に瀕する。誰が建造したか判らない謎のリングに科学者・白石亜紀は宇宙戦艦ファランクスで仲間と共に挑む。二転三転する物語、科学知識に裏打ちされた設定、白石亜紀の女性の一生と共に進む物語が壮大なスケールで進むハードSFの傑作です。
 (05.07.03新規)

『ARIA』天野こずえ著 マッグガーデン
 現在8巻まで発売中・・・コミックであります。
 西暦2301年テラ・フォーミングを終えた火星は水の惑星「AQUA」となっていた。地表の9割を海に覆われた星・・・その中に造られた都市ネオ・ヴェネツィアは一大観光都市となっていた。地球のヴェネツィアに模して造られた街には地球と同じようにゴンドラが浮かび漕ぎ手として「水先案内人(ウンディーネ)」が乗り込んでいた。
 主人公は地球からウンディーネになるためにやってきた少女「灯里(あかり)」、まだ半人前の修行中の身であります。その灯里が修行していくうちに多くの人と出会い成長をしていく様子を描いた物語です。
 とっても心優しくなごむストーリー・・・こんな火星だったら絶対に住んでみたいと思わせるコミックです。内容も絵もとてもきれいなお勧めの作品です。
 (06.03.14改訂)

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