『ポスターの歴史』アラン・ヴェイユ著 竹内次男訳 白水社文庫クセジュ
ポスターは最も身近な大衆芸術の一つです。
最初は政治の情報伝達の手段として普及を開始したポスターが流行や大衆のニーズに答えていく変化の歴史をフランス中心に述べています。本著では19世紀後半から第一次世界大戦期のフランスがポスターの黄金時代と述べています(明らかにフランス偏重的なのはフランスで原著が出版されているからでしょう)。その後の歴史についても十分なスペースを割いて解説してあります。
図版も多数掲載されており理解の助けになっています(ただし、カラーでないのが残念です)。
(01.03.17新規)
ワールド・ムック(194)『Poster Book(1)』 ワールドフォトプレス
この本はニューヨークにあるオークション会社のポスター・オークションズ・インターナショナルズが発行している「スターリング・ポスターズ」の日本版です。
主に自動車のポスター・世界各国の有名どころのポスターが載っています。オークション用の本ですので落札推定価格まで書かれているので参考になります(他にも寸法・作者・年代なども)。また、オールカラーなので大変綺麗です。
有名どころは全部押さえてあるのでポスターの歴史の勉強にもなる良著です。ただし2巻の発行予定があったのですが売れなかったせいか出版中止になったようです。
(01.04.08新規)
『嘘八百‐廣告ノ神髄トハ何ゾヤ?』天野祐吉著 文春文庫ビジュアル版
日本の広告、それもどちらかと言えば怪しい広告の一覧であります。
明治から昭和初期にかけての新聞や雑誌の広告が集められています。今でも週間雑誌に載ってそうな怪しい広告(記憶力増進・生殖器弱小・近眼矯正・鼻病・毛はえ薬・やせ薬・身長のばし・若返りなどなど)もちろんまともな広告(カルピス・赤玉ポートワインなどなど)も載ってますが・・・面白いのです、これらの広告が細かく読めば読むほど。
(01.05.03新規)
『また嘘八百‐廣告ノ神髄トハ何ゾヤ?・明治篇』天野祐吉著 文春文庫ビジュアル版
日本の面白い広告の明治篇です。古いだけあって怪しさ倍増であります。
でも怪しい広告になるものって結局のところ同じなんですね・・・例えば毛はえ薬・色白になる薬・X線のぞき装置・男女交際の秘薬などなど。
逆に時代を感じるのはピストル(当時は所有許可されてました)・金貨測定器(金本位制だ)・下駄掃除機・肺病薬(結核は国民病でした)などです。
特に明治時代ですから絵柄が古いのがほほえましいです。
(01.08.01新規)
『またまた、嘘八百‐廣告ノ神髄トハ何ゾヤ?・大正篇』天野祐吉著 文春文庫ビジュアル版
日本の面白い広告の大正編です。大正時代ともなりますとモダニズムの影響でしょうか絵柄もモダンにすっきりしてまいります。
でも怪しい広告は同じ・・・人類(日本人)の悩みというモノは時代が変わってもあまり変化が無いことに気付きます。そして今でもある会社の広告も出てまいります(この辺は今の広告と比べてみると面白いでしょう)。絵だけではなく写真入り広告もちらほら出てきます。
この時代になるとラジオとか電話とか蓄音機とかベットとかも出てきます。
(01.08.01新規)
『嘘八百これでもか!!!!‐廣告ノ神髄トハ何ゾヤ?・昭和戦前篇』天野祐吉著 文春文庫ビジュアル版
日本の面白い広告の昭和戦前編です。おなじみの広告が出てきます←例えばグリコとかノーシンとか仁丹とか。
相変わらず医療関係の広告の怪しいこと・・・寝小便に発毛に皮膚病に婦人病・生殖器増強などなど。化粧品の広告はしゃれたモノが多いですね。
それに、この時代になってくると色々な機械の広告も増えてきます。
でも昭和戦前の最大の特徴は軍国主義の匂いがプンプンしてくるところ、時代ですね。「そんなものまでに」と言うモノまで軍国主義の匂いが・・・。
おまけのキャバレー「処女林」の広告のすごさには絶句です。
(02.02.23新規)
『「撃ちして止まむ」‐太平洋戦争と広告の技術者たち』難波功士著 講談社選書メチエ
太平洋戦争中、戦時体制下の中、国策プロバカンダを担ったプロダクション「報道技術研究会」が存在した。そこには戦前(1920年代以降)活躍していた日本中の優れた広告技術者が集結していた。一般広告が衰退していった戦時中において広告技術者が活躍する場所は国策プロバカンダしかなかったのである。
彼らの戦前・戦中・戦後を見ながら日本の広告技術の歴史を紹介します。
(03.05.31新規)
『異能の画家小松崎茂【その人と画業のすべて】‐零戦からサンダーバードまで』根本圭助著 光人社NF文庫
昔の少年雑誌や昔の『マガジン』『サンデー』の絵物語を覚えている人は多いと思います、未来予想や謎の現象、メカの解剖図、戦記画などなど。他にもイマイのプラモデル「サンダーバード」のボックスアート、タミヤのMMシリーズ等のボックスアートで異彩を放った画家、小松崎茂の生い立ちから晩年までについて一番弟子とも言える作者が綴った一代記。小松崎茂のみならず多くのお弟子さんや昭和という時代背景まで丁寧に書かれている1冊であります。いかに小松崎茂が売れっ子画家であったかがよく判る本です。
(05.07.24新規)
『パスト・フォーチュラマ‐20世紀モダーン・エイジの欲望とかたち』長澤均著 フィルムアート社
パスト・フォーチュラマ・・・それは過ぎ去った過去に想像された未来。
垂直都市と水平都市、万国博覧会、サイケデリック、美容、性と衣服、SF造形デザイン、巨大コンピューター、パーソナル・コンピューターなどと言った過去に想像された未来をテーマごとに切っていきます。特に1973年を境目に未来感ががらっと変わってしまい、未来がノスタルジーになってしまう様子が見事に論じられています。
追記・作者の「脚」や「ガーターベルト」に関するフェティシズムはかなりなものだと思う。
(04.01.08新規)