『日本写真史を歩く』飯沢耕太朗著 新潮社
日本写真史を人物から紐解いていく1冊。
幕末の天才写真家・横山松三郎から昭和を生き抜いた記録写真の鬼・景山光洋まで21人を紹介しています。
どの写真家をとっても写真に生を捧げた男達の生きざまを明らかにしてくれます。
収録写真も179点にのぼり理解の助けになります。
日本写真史を知るために基本的な1冊であります。
(02.03.11新規)
『写真とことば‐写真家二十五人、かく語りき』飯沢耕太郎著 集英社新書
「よき写真家はよき文章の書き手である」であるというのが筆者の言葉である。写真家が自らの作品について語るとき、よき文章が生まれる・・・大正〜昭和にかけて活躍した25人の代表的写真家の言葉に解説を加えている。どの写真家の言葉も写真家自身をよく現している。個人的には安井仲治の言葉が好きである。
残念なのは、各写真家の作品が一人一枚しか掲載されていないのが残念。スペースの関係もあると思うが、出来ればもう少し作品を見たい気がする。
(04.06.15新規)
『『写真時代』の時代!』飯沢耕太郎著 白水社
現在、30〜40歳代の人には懐かしいはずの雑誌『写真時代』について語られた本です。創刊が1981年、週刊が1988年という80年代を象徴する雑誌でもあります。荒木経惟や末井昭を中心とした写真、赤瀬川源平の「超芸術トマソン」・・・エロとおもしろ主義が、この雑誌の中心だ。
当時、掲載された代表的な写真も十分に載っております。懐かしさ一杯の本であります。
『天才になる!』荒木経惟著 講談社現代新書
あの「天才アラーキー」の自伝です。
「写真私情主義」を貫き、独特の天才的感性で写真を撮り続けエロスを追求するアラーキーは、いかに生まれたか自らが語ります。
破天荒な生き方はいかに生まれたか、この本で一端を知ることが出来ます。
講談社現代新書には珍しい活字の組み方が、見た目もインパクトを与えてくれます。
(02.03.11新規)
『岩波写真文庫〜名取洋之助の仕事』魚住まや著 時刻堂
同人誌です。でも素晴らしい出来です。
岩波写真文庫・・・今は発売されていない写真中心の小冊子です。でも昔ながらの古本屋に行くと片隅に積まれていることがよくあります。その冊子の編集者であり写真家の名取洋之助と岩波写真文庫について取り上げた一冊です。
岩波写真文庫総タイトル・岩波映画製作所・名取洋之助の人生など、個人で調べたとは思えないような濃い内容です。本の作りも岩波写真文庫に似せて作ってあります。
もし写真等に興味があるなら、もし入手が出来るなら手に入れておきたい一冊です。
(02.04.03新規)
『焼跡のグラフィズム‐『FRONT』から『週間サンニュース』へ』多川精一著 平凡社新書
国策として対外宣伝用につくられた写真雑誌『FRONT』の製作に深く携わった多川精一が開戦から戦後までに携わった写真の仕事や彼自身を取り巻いた社会情勢について書いた本です。当時、先進的(非国民的)な人が多く勤めていた国策的存在の濃い東方社に開戦と同時に就職し『FRONT』『戦線』などの製作に携わりながら国家の秘密や嘘を知っていく作者の状態がよく判る1冊です。筆者は戦後には国家の後ろ盾が無くなったにもかかわらず『マッセズ』『週間サンニュース』などの製作にも携わっていきます。作者の反骨精神と戦時下の、アジール的存在であった対外政策部署の状況を知る格好の資料だと言える本です。
(05.08.20新規)