位置関係を国名に取り入れた国々

「位置」に関係する国名では「赤道」をそのまま国名にした「エクアドル」(スペイン語で「赤道」)や、中華思想がプンプンにおう世界の中心地「中国」が思い出されます。


次に
「東」をみましょう。
日本という国の名前はその字のとおり「日の本(ひのもと)の国」からきていますよね。
聖徳太子が隋への国書にしたためたといわれる「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す。」という文も有名ですね。
今でもヨーロッパからみて、「極東」などと言われる日本ですが、そういう意味では昔も、おそらく中国からみて「東」という意識があったのでしょう。

始皇帝の「秦」がヨーロッパに伝播して英語の“CHINA”になったように、「日本国」の中国語読み「ジーベングォ」だかそのあたりがヨーロッパに伝わって“JAPAN”になったといいます。

「朝鮮」の「朝」も言うまでもなく「日出づる」ことですね。


紀元前に今でいう中東で勢力を振るったアッシュール神をまつったアッシリアという国があります。
これは「アッス」という光、日の出を意味する言葉が語源で、日本と同じく「日出づる国」です。
お仲間ですね!
現在は「アッ」が落ちて「シリア」という国名に痕跡をとどめます。

アッシリアはあんまりにも強かったんで影響力大で、「アッス」はギリシアで「アジア」という地域を指す言葉も生み出しました。
「アジア」は最初は、ギリシアから見て東にある現在のトルコの辺りを指していたのに長い間に言葉としての拡大を続け、とうとう中国、日本を含めた広〜い地域を指すようになったのでした。

ヨーロッパに向かった「アッス」は、そのまま英語でいう“EAST”(東)になりました。
「オーストリア」(ドイツから見て東)、や「エストニア」という国名にも転用されています。


一方、「アッス」の対義語であった「エレブ」は闇、日没を意味しましたが、「アッス」と反対に
「西」という意味で転用されました。
まずギリシアで「エウロペ」となり「ヨーロッパ」の語源となりました。
地名や国名としては、「イベリア」半島、「エール」地方、「アイルランド」、「モロッコ」などに転じました。
原型をとどめてないものもありますね!


「南」の代表はどこでしょう。
ラテン語の南方を意味する「アウストラリス」を語源に持つ「オーストラリア」。


「北」はどうでしょう。
「北方への道」の「ノルウェー」。
なんとなくわかりますね。