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STGにおける2人プレイ考

宇宙戦艦ゴモラ

アーケード・メガドラ/UPL

チェンジ・エアブレード

アーケード/サミー


「ゲーム」としては当たり前の要素である「2人プレイ」。もっとも不向きなRPGですら『ブレイズ&ブレイド』の様な多人数プレイの醍醐味を見せてくれると言うのに、ではSTGではそれはどうなのだろう?元々順番待ち解消の為に組み込まれた「交互プレイ」に始まり、協力プレイが可能な「同時プレイ」へと進化して行ったのだが、STGの2人プレイは『露骨に難易度が上がる』『アイテムの奪い合いになる』『見分けがつかない』等のデメリットも多い。果たしてSTGに2人プレイは必要なのか!?必要なら、どんな形が最適なのか!?今回はこの点に注目してみたいと思います。


有馬(以後「あ」)/って訳で、前々から『こりゃ解らない人の方が多いよ・・・』と嘆いていた作品『宇宙戦艦ゴモラ』です。もうタイトルからしてマイナーである事を宿命付けられたかの様な作品・・・・・・・。何で「宇宙戦艦」で「ゴモラ」なんだ・・・(笑)。たぶんPCエンジンの『ゴモラスピード』の方が有名?

は/それこそ「目糞鼻糞を笑う」だと思うがな(笑)。で、とりあえずまずは「STGにおける2人プレイ」って事なんだが、その観点から見れば本当に『ゴモラ』は名作。2人プレイがここまで有意義で面白い作品ってのもなかなかないやろ。ちなみにお前、STGでの2人プレイで、何か思い当たる節有るか?

あ/んー、STGの2人プレイにいい思いでは無いなぁ。例えばビデオシステム・彩京のソニックウィングス系は2人やと露骨に難易度が上がり過ぎて、墓穴を掘る以外の何者でもないし、ツインビー系は地獄を見まくりやったね。特に以前紹介した「ギャラクシアン3」の系列作品である『ゾルギア』なんか、同時プレイの人数次第でゲーム攻略そのものが不可能になると言う・・・。「協力プレイ」のはずが、まったく協力以前の問題。

は/だからと言って難易度が上がらないSTGがいいのかってゆーとそーゆー単純な話やあらへん。かなり昔、THMと2人で『ファイヤーバレル』ってゆーSTGをやった時は難易度が上がらなかったのか簡単過ぎてね、最初1周した時は『簡単なんか俺らが上手いんか?』とか余裕持ってたんやけど、2周、3周となってくると『たたた隊長ォッ!全然終わらないであります!』『馬鹿ァ!そんな的確にボム使ってんじゃねぇよ!!』とか荒れ始め、『トイレに行きたいが、ゲームを途中放棄するのはゲーマーとしてできねぇ!』『これ一体何周有るのォ!?』と完全にパニックになっちゃって(笑)、結局ゲーム完全終了まで何周も何周もしたの。画面に映る「GAME OVER」の文字があんなに美しかった事はないね。

あ/かつてメストに載ってた『ヴィマナ24時間プレイ』と変わらんなぁ(笑)。最近で言えば『ギガウィング』がやはり互いにリフレクトを交互にはってきゃ誰でもラスボスぐらいまでは拝めると言う簡単さで飽きも早かったし・・・。やっぱ、「協力プレイ」は難点が多いんか?

は/むしろ「非協力」でないとゲームにならへんかったやろ。例えばセガのレシプロ機でドッグファイト対戦ができる『ウィング・ウォー』。あーゆー「対戦」やないと「2人でプレイする意義」が無かった。

あ/それも俺にとってはいい思いでやあらへん。お前の操るゼロ戦が強過ぎて話ならへんかったやんけ。

は/別に、ゼロの機動力を生かしてインメルマンターンとかを要所要所で的確に使って、機銃をたらふく御馳走してただけで、何も特殊な事はしとらんよ。

あ/きーッ!ムカツク!!(笑)やっぱこのゲームの話はパス!!

は/あい。で、そんなこんなで難点の多い「STGの2人プレイ」で、見事な模範回答を示してくれたのが、この今は亡きUPLが作り出した奇作STG『宇宙戦艦ゴモラ』です。

あ/ゲームとしては横スクロールの何の変哲もないSTGで、Aボタンで主砲をぶっぱなし、Bボタンで対空機銃掃射なんやけど、操る自機がタイトルの通り宇宙戦艦。故にデカイんよ。その上パワーアップを取ると更にでかくなる。じゃあどうすればええのかって言うと、機銃で敵弾を打ち落とすんや。ただし更に絶妙の味付けとして、機銃掃射中は自機が動かせない。何故なら普段はレバーで戦艦そのものを動かすんやけど、機銃モードの時はレバーで「照準」を動かすから。だから如何にして敵弾をぶち落としつつ的確な動きで主砲をぶっぱなせるかがポイント。

は/で、もうお解りやと思うんやけど、2人プレイの場合は1Pが戦艦と主砲、2Pが照準と機銃を分担するんや。もちろん戦艦2隻での同時プレイは可能なんやが文字通り「一心同体」の協力プレイが楽しくて楽しくて。あの『弾幕薄いぞ!!何やってんの!?』の名台詞が何の違和感も無く使えるのが感動です。

あ/また機銃操作側が変に色気を出して、敵そのものに銃弾叩きこみたがるんだよな(笑)。『せっかくプレイしてんのに、何でお前の尻拭いばっかせなあかんねん!?』って調子乗って戦艦の防御を疎かにしてたら、弾幕無い状態に猛攻加えられて死亡。マジ『弾幕薄いっちゅーねん!!何しとんのじゃぁぁぁッ!?』と血を見たり・・・「協力プレイ」でもなんでもないが。

は/まあペアの息の合い方まではこっちも面倒見きれんよ。けど本当にステキなペアなら攻防一体でまさに軍鬼剛臨。友情メーターMAXでバロムクロスも可能やな。

あ/2人で一機を操るってのも、自機が「戦艦」だからこそすんなり納得できる。ええ設定です。戦艦は男の浪漫やね。

は/名前はよりにもよって『ゴモラ』だがな(笑)。

あ/あとBGMも戦艦らしく、非軽快な静かな音楽やったんもええチョイスやったなぁ・・・。

は/とにかく純粋STGで「協力」と言えば、このゲームやな。むしろこのゲーム以外で「協力」できるSTGが有るんかっちゅーと、思い浮かばへんぐらい。この互いの人間関係が希薄な現代社会において是非2人プレイをして欲しい一品。

あ/でも、「殺し合い」と言うテーマの2人プレイSTGやったら、つい最近もまた興味深いのが出たやろ?確かサミーが出したアーケード作品、『チェンジ・エアブレード』。

は/ああ、パッと見『蒼穹2かッ!?』と思っちゃうアレか。

あ/確かに企業間戦争の日本語STGで、『次世代主力戦闘機の座を勝ち取る為に、他競合企業の新鋭機を撃墜せよ!!』と言う蒼穹ライクな世界観やけど、とことん2人プレイにこだわった作り。

は/見下ろし型画面で、「前衛」と「後衛」に分かれてお互い純粋な弾の撃ち合い避け合いで殺しにかかる対戦特化STGってのは、有りそうで無かったアイデアやな。勝敗を決めるのは、純然たる「その人のSTGの腕前」。また前衛側はパワーを一定以上貯めると巨大ユニットに合体できて、「ボスキャラ」となって後衛を苦しめられるアイデアも面白い。

あ/強くは望んでなかったけど、いつも俺らを苦しめてくれる「ボスキャラ」を自機として操りたいって願望はあったわな。そーゆー点で言うと「夢のSTG」。

は/ただ惜しむらくは、既にゲーメストも消滅し、アーケード業界が完全な下降期に入ってから登場した事か。下手するとほとんど市場に出ないまま終わるかも・・・。『ゴモラ』は「早過ぎたSTG」って気もするんだが、『エアブレード』は「遅過ぎたSTG」と言えるんやないか?もしもっとゲーム開発レベルが上がってた時代にゴモラが出ていれば・・・もしもっとAC業界黄金期の時代にエアブレードが出ていれば・・。・

あ/盛りあがったやろうねぇ。わし等超お薦めのアクションSTG『ウルフファング』かて、『ストリートファイター2』と発売時期がもー少し違ってたら・・・と思うで。「時期」で泣いてる名作はホンマ多いな。

は/「蒼穹」もエヴァより先に出ていれば・・・「シルバーガン」もサターン黄金期中の黄金期に出ていれば・・・。世間の評価ももっと違ったろうに。

あ/だから、そーゆー不幸な傑作を紹介するのがこのページの役割やろ。今回STG3題をやったけど、俺ら自身満足行く3回になったで。

は/そやね。STGについては、またいずれいろいろと語りたいね。

あ/ん。で、第二陣の特長、「次回予告」を今回もお願いしたいが?

は/今のとこ候補に上がってるのは、『一本道RPG考』と言う事で2作品か、もしくは『パソゲー』で2作品か、同じく第二期の特長である『ナムコゲー』で2作品か。どれかやね。

あ/何!?『一本道RPG考』って!?また四角い会社の悪口でも描くんか!?

は/誰も悪口なんか書いてないやろ(笑)。あくまで指摘してるだけやし、2作品ともサターンの作品やっちゅーねん。

あ/物は言い様やな。


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