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プレイステーション2/SCEA・カプコン


クレイトスはアテネで最も高い山の頂上から身を投げた。

背後にあるアテネの街は戦いの神アレス率いる闇の軍勢によって無残に打ち壊されたが、
オリュンポスでは神同士の戦いを禁じていた為ゼウスもアテナもアレスの蛮行を見るしかなかったのだ。

そしてクレイトスは恐ろしい勢いで死に向かっていたが、その心は穏やかだった。
これでやっと自由になれる。10年にわたる悪夢から解放される。

だが、そもそも、この男は何故山から身を投げたのだろう。10年にわたる悪夢とは何なのだろう。
そして暴虐の限りを尽くしたアレスは?アテネの街は?

その物語が、今語られる。

映一郎(以後「え」)/いやー、この前の2005年放談にて貴方と中上さんが『バイオハザード4は続編モノのカラを打ち破った傑作ですから!』とかプッシュして、そして俺と中上さんが『いずれドラクオ語りてェなァ』とか言ってたんですが、気が付いたら同じカプコンものでも『ゴッド・オブ・ウォー』の放談になってるし(笑)。

有馬(以後「あ」)/まあバイオ4は我々2人しかやってなかった事からちょっとムキになってた。すまん。でも2006年一発目が洋ゲーとは思わなかった(笑)。放談の時にも言ってたけど「噂通りの神ゲー」なん?ネットとかでも大絶賛されてますがー。

え/いやー………2005年度中にプレイできてたら、絶対俺的ベスト5には入ってた。『グラディエーターにハマってた人ならオススメですよ!!』とか『ワンダと巨像を楽しんだ人ならこっちも楽しめますよ!』とかそんな噂聞いた段階ですぐにやっときゃ良かった……つかね、本当、もうパッケージからして見ての通り「萌え」の欠片も無い100%天然洋ゲーですが!!ハゲでマッチョで刺青で声が玄田哲章と言う何だかいろんな意味でパーフェクトな主人公のゲームですが!!マジでタイトル通り神ゲーですよコレは!!!

あ/何だその完璧超人な主人公!日本人ウケはまずしなさそうだけれども(笑)!!

え/大体洋ゲーと言えば「鬼難易度」ってイメージありますが、GOWについては実に程良いんですよ。イージーだと誰でもクリアできますし、コアなゲーマーならゴッドモードで悶え苦しむと吉。操作についても簡単で覚え易く、ややこしくないタイプなので誰でも手に汗握る爽快プレイが楽しめて、カメラアングルはその場その場で決まってて変えられないものの大体がベストにして秀逸なアングルなので問題無し。豪快で痛快なアクションでゴリゴリ進んで、キチンと楽しい育成要素もあって、MAPの随所に仕組まれた謎解きも、ヒントは解り易くそして悩み甲斐のあるものばかり。そして良い意味合いで「映画」みたいな作り!ちゃんとゲームとして楽しいものになってるのにフルCGアニメ見てる様な出来具合ですよ!?

あ/欠点無いやないですか。洋ゲーなのに難易度低いって、えらいユーザーフレンドリーやな………。そして謎解きも簡単?マジでか?!

え/まぁ「失敗=即死」の一発死にオンパレードですが。「ICO」で多くの人を震え上がらせた『見るからに高い場所』の様なトコで、柱一本のほそーーーーい道を慎重に歩くんだけど、巨大カミソリとか回転ノコギリがギュンギュン回ってきて「さあ!ジャンジャン落とすYO!!」と言わんばかりにトラップだらけだったりもしますが。(笑)

あ/ヒィ!ヒィィ!!高所恐怖症の人間を精神的に殺す気か!!!

え/まぁそれだけ手に汗握るって事で。でもね、実際コレ作ったSCEAはテストプレイの際近所の大学生を呼んで来て、『この部分はアッサリとクリアされた。もっと難しくしよう』じゃなくて『この部分で大学生が詰まった。じゃあそこにもっと解り易いヒントを見せておこう』という方向性で動いてたみたいなんよ。

あ/アメリカ人にしては親切だ!!そうかー、そーゆースタンスで作られているなら洋ゲーの割りに難易度について問題が無いってのも解らなくもないなぁ。あとネットで見た感じ、『コンテキスト・センシティブ・アタック』ってシステムが搭載されてるみたいですが、コレって何ですかい?

え/ああ、うん、そこがミソですよ。さっきも言いましたが「ゲームなのにCGアニメを見てるみたい」ってのは、このアイデアのお陰だってのがデカイですね。通常の戦闘シーンは三国無双とかグラディエーターみたいな感じでボタンと方向キーの組み合わせで敵をガスガス斬りまくるタイプなんですが、一定以上のダメージを与えるとそこから「音ゲー」みたいな感じで”テンポ良く指定されたボタンを押していく”んですよ。そーすると実に絵になる「トドメ」の動きになります。
具体的に例をあげれば、
武器を巨大な敵の咽下に刺す!そのまま壁に引きずり倒す!!
ダメージを受けた敵が薙ぎ払い攻撃をしかけてくるも、主人公はジャンプで避け剣を天井に刺して落下タイミングをずらし、
そして眼に向けて最後の一撃!!

そんな感じの動きにね。しかもこーいった動きや、通常画面→ムービー画面へのロード時間が無いに等しいので凄く自然だったり。

あ/なるほどなぁ。

え/そもそもこのゲームそのものが見せてくる画面のリアリティっぷりが凄いんよ!コントローラーを握りながらも暴風雨のエーゲ海にいる様な臨場感、まさに目の前で吐かれるヒュドラの荒々しい息、そしてその怪物の咆哮が生み出す圧倒的な衝撃波!凶暴性!恐怖!!生半可な事じゃないですよ!?

あ/話を聞いていると、GOWは『このゲームはこんな斬新なシステムや意欲的なシナリオで凄い!!』ってタイプのゲームじゃなくて、『オーソドックスだけどそれは徹底的に磨き込まれたオーソドックスさだから凄い』ってタイプなのかな?目立った欠点がなく誰でものめりこめる敷居の低さだから、ゲーム初心者でも玄人でも分け隔てなく皆が楽しめるという。

え/んーー、半分正解で半分間違い。

あ/えー!?間違い!?

え/「新機軸ではないが、既存の要素を徹底的に磨きあげた傑作である」という点はもう100%同意ですよ。ゲームの「面白さ」としてはコレ万人にオススメしますよ。でもなぁ、これ、敷居低いかって言うと、高いよなぁ(笑)。

あ/……ゲームが18禁指定だから?

え/あー、うん。マジで18禁。だって主人公クレイトスの船のベッドルームに美女が二人寝てて話ができるんだけど、そのままベッドの上に乗ってボタン押したら突然ミニゲームが始まって、震動で横の花瓶が割れて、大量の経験値がもらえますよ!?

あ/アメリカ人容赦無ェ!!(笑)

え/あと全体的に残酷なんですよ。本来PS2って「人が死ぬ描写も駄目」ってくらい厳しいものだった筈なんですが、日本版は直接描写は結構カットされてるらしいんですが、それでも尚アテネの兵士が魔物によって無残に殺されるムービーはかなりあるわ、そもそも街中に千切れた兵士の死体とかゴロゴロ転がってるわ、即死トラップなんかのトゲ部分に死体が容赦なく刺さってるわで。あと主人公そのものも冷酷で残虐だったり。クレイトスの過去を知っているらしい女性が『来ないで!貴方が何をした人なのか私は知っているわ!!ヒィィ!!』とか叫びながら建物の上へ上へと逃げてくんですよ。日本のゲームならそこでクレイトスさんが彼女の目の前で魔物とか倒して誤解を解き、アテネの街を救う為に戦っている事を理解させる展開があると思うんですが、GOWの場合建物最上階まで逃げて恐怖のあまりベランダからそのまま転落。そしてその死体から鍵を発見してクレイトスさん大満足!!
まさに外道!!

あ/アメリカ人マジ容赦無ェ!!(笑)

え/難易度調整とかでは「大学生が解らなかった部分は、重要な位置に光を当てるとかカメラをまわしてみるとかで解り易くしてみよう!」とか親切でフレンドリーなのに、製作現場ムービーとかでは『没にはなったんだけど、巨大な怪鳥と戦うシーンではその卵を親鳥の目の前で次々と割って雛鳥を引きずりだすつもりだったのさ!最高にクールだろ!?』とか喜色満面で話してたり。ア…アメリカ人…………(←青ざめ震えながら

あ/つーかね、このゲーム、日本での販売はカプコンだけれども、製作そのものはSCEA、「ソニー・コンピュータ・エンタテインメント・アメリカ」で、SONYそのものだよな!?何で自ら先陣切ってレーティング吹っ飛ばしてんだよ!!(笑)

え/日本版ではもちろん削られてますが、アメリカ版では逃げ惑うアテネ市民にも攻撃がHITするので敵と戦いつつアテネ市民も狩ってライフ回復!!とか鬼仕様だった模様。

あ/駄目だぁぁぁぁぁぁぁああああッ!!!

え/まぁそんな残虐駄目話はともかくとして、ロード時間もないわキーレスポンスも良好だわ、リトライもかなり親切な位置から始めれていくらでも出切る上に、クリア後に「何回リトライした」「何回セーブした」みたいな記録も別に残らないから思う存分に体当たりしていける自由、そして何よりこの手の3Dアクションゲームとして本当に神の域と言っていい程の完成度とバランスが最高です。マジオススメっすよ!!何で日本では聞いた話6000本ぐらいしか売れてないのか解らんですよ!!

あ/そらこの描写でミリオン行かれてもちょっとなぁ(笑)……


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