馬鹿ゲーについて大いに語る。
元々「クソゲー」「ゴミゲー」、そして「馬鹿ゲー」と言うのは、多くのゲームに手を染めたディープなゲーマーの密かな楽しみでした。しかし最近、これらを一まとめに「クソゲー」と呼んで一般人に紹介しまくった本が乱発され、我々としては非常に歯がゆいと言うのが現状です。何が歯がゆいかって、
@紹介すべき基準がメチャクチャ。
『クソゲーの全てを網羅!』みたいな事をうたっておきながら大御所の紹介が無いとか、誰がどう考えてもクソゲーとは呼べないソフトまでクソゲーとして紹介されてるとか、往年のときメモに対する我々の様に「実際プレイしてない」のに見てきたよーに偏見で述べてるとか、「古いゲーム」なんだから仕方が無いのにシステムやグラフィックにケチを付けてるとか、明らかに『非ゲーマー』が執筆したとしか思えない点。
A紹介内容が不正確。
そりゃ入手困難・不可能なゲームならともかく、簡単に手に入るソフトの紹介までいいかげんだというのは、どうしたものか?サンソフトのSFCゲーム「であえ殿様あっぱれ一番」の最終ステージは、「家康城」でも「イェー康城」でもなく、「Yeah康城」のはずだがどうか!(笑)
B紹介範囲がコンシューマ限定。
そして困った点の三つめがこれ。そりゃ多い事は多いけど、これらのゲームは何もコンシューマに限った話では断じて無いのです。出回る数が極端に少ない「アーケード」や、伝説の『文字通り一本も売れなかった』事で有名な「ラミア1999」を生み出した「パソコン」にも、それは確かに存在している訳です。
前書きが長くなりましたが、そんな訳で今回はアーケードやパソコンの『馬鹿ゲー』の紹介です。
「ジャパンバッシング」(パソコン。PC−98)
その名の通りプレイヤーはアメリカとなり、日本を叩きまくります。いかなる要求を突きつけても「前向きに対処致します」「善処するところです」とのらりくらり逃げる日本側に対し、如何にアメリカ側の要求を飲み込ませるかが勝利のカギなんですけど、その要求の種類がやたら豊富で、「〜の輸入を自由化せよ!」から、「日本はアメリカに忍者を送り込むのは止めて欲しい」と言う無駄な物まで、何でもそろってます(笑)。一応、高度な「政治SLG」に分類できるはずなんですが・・・高度?
そーいやぁ、このゲームが出た頃はソニーが映画会社を買収したり、ロックフェラービル問題があったり、「ライジング・サンの猛威」が著しい時代でしたねぇ・・・。
「ハラキリ」(パソコン。PC−98)
そしてそのアメリカ人が、「ミーも信長の野望を作るデース!」と意気込んで作ったゲームが、これ。流石日本の同盟国アメリカだけあって、戦国時代の猛々しさが嫌と言う程ビンビン伝わって来る力作です!!なにせ選べる戦国大名が信長!秀吉!家康!そして源頼朝(笑)。更に平清盛や井伊直弼は5億歩ぐらい譲歩するにしても、九州におわす戦国大名コスギ・ショー!!日本海からは元寇襲来し、太平洋からはペリーがやってきます!!京都はゲイシャだらけで、武将は「バンザーイ」と叫びながら切腹します。「猛々しいぜ!」とでも言って満足しとかないとま
るでやってられません。結局「第七の空母」と言い、アメリカ人の日本観は何も変わっちゃいないと言うのを痛感せざるをえませんね、ホンマに。
「ブロックカーニバル」(アーケード。ビスコ)
タイトル通り「ブロック崩し」です。ブロックが野菜やケーキの形をしてて、メルヘンです。自機は無意味に「オヤジ」ですが。ちなみに1P側が「加トちゃん風はげオヤジ」で、2P側は「のび太パパ風デブオヤジ」。蟷螂拳の手の形を横に広げた形で、このメルヘンチックな世界に殴り込みます。
グラフィックそのものは非常にチープな代物なんですけど、クリアすると連発される花火の下、妙にスムーズに二人が踊り狂う滑らかなグラフィックが展開されるあたり、ビスコのこだわりと言うか、漢魂を感じずにはいられません。しかもエンディングでは、宇宙の大海原の元、加トちゃんオヤジは宇宙ロケットの上に仁王立ちに乗って彼方へと雄大に消え去り、のびパパオヤジは鬼気迫る表情で画面下からコマネチをしながら競り上がり、また大海原へと旅立ちます。
もちろん意味はありません(笑)。
・・・・はっきり言って、ゲームそのものは何の工夫も無い3流ですが、キャラそのものに工夫し過ぎです。凄い「キャラゲー」です。
以上、どれも入手困難ですが、一応実在です。とにかくこれら「アーケード」「パソコン」は無尽蔵な宝の山ですので、『俺ならこのゲームをオススメだぜ?』というのがあれば、どしどしお寄せ下さい。